
24時間体制の循環器救急対応をしています。
救急外来は、循環器の救急疾患を各領域と連携をして運営しています。
循環器の全ての緊急症例を対象にして、地域の消防本部の救急救命士や医療施設と連携しています。心臓、大血管、脳血管領域の24時間体制の救急に緊急手術やカテーテル治療を加えて対応しています。
緊急入院部門は、CCU(内科系心臓集中治療室)、SCU(内科系脳卒中集中治療室)、NCU(外科系脳血管集中治療室)があります。また、緊急心血管手術後は、ICU(外科系集中治療室)に収容致します。
循環器の救急受け入れを年間約6000件、救急車受け入れを約3000件収容しています。循環器疾患の救急症例数としては、全国有数の件数です。
緊急外来患者は2000年の4384件から2008年には6316件(過去最大)です。
また、全国の救急システムのモデルとして、移動体通信(携帯電話)を使用したモバイルテレメディシンを導入し、救急車内の心電図や動画などの情報をインターネットでリアルタイムに伝送し、早期の診療開始に効果をあげています。
【表1.緊急外来救急車搬入数】

【表2.緊急外来受診者の推移】

院内や院外の心肺蘇生法の普及啓発に、医療従事者や市民向けに講習会を実施しています。また、緊急手技を必要とする部門が多いため、院内の職員トレーニングの中心として医療安全推進室と連携し、職員トレーニング(ACLS、気道管理、CV穿刺、PICトレーニング、カテーテル治療シミュレーション、非医療職CPR講習)を実施しています。特に、BLS、ACLSは、AHA認定指導者を養成し、コースの開催を日本循環器学会ITCとして行っています。また、市民教育として、救命都市吹田創造5カ年計画として、市民へのCPR講習を実施し、中学校での簡易型CPR講習会を授業の一環として開催を行っています。

モバイルテレメディシンによる循環器救急システムの改善を提言し、現在吹田市において、急性心筋梗塞症を中心に病院到着前からの情報により、Door-to-balloon時間の短縮が得られ、効果的であることが判明し、海外発信を行っています。また、超急性期診療体制の構築では、急性心筋梗塞症や脳卒中の受診の後れの解析、啓発ツールの開発、全国救急搬送時間と予後の解析、院外心停止症例に対する低体温療法の多施設共同研究、院内心停止の実態と対策に関する多施設登録試験を実施しています。
また、すでに実施した厚生労働科学研究と循環器病委託研究の成果から、心肺蘇生法の通常の方法(胸骨圧迫と呼吸)と胸骨圧迫のみの蘇生法を比べると、後者により同等かそれ以上の救命効果があることが実証され、国内のエビデンスにより国際ガイドラインの改訂が行われました。

最終更新日 2011年06月17日